音楽療法

音楽療法とは心と身体の健康や治療を目的とし、計画的に音楽を使用することで免疫力や社会性を高めていくセラピー(治療)のことです。
青春時代を謳歌した思い出の流行歌が音楽室いっぱいに響きわたる。一曲終わるたびにセラピスト(音楽療法士)が「素晴らしい!すごくよかったよぉ 」などと参加者と目を合わせ、時には肩や手に触れ、間髪入れず次の曲に進みます。
セッションの間や、流れが悪いと退屈したり立ち上がったりと、その場が乱れてしまうため、歌に止まらず楽器を使ったり、隣の人と手をつないだり会話するなどして、集中力を高めながら五感を刺激し、心と身体のつながり、脳に与える影響"癒し効果"、「心のケア」を目標としています。
音楽を聴くことで、過去の忘れていた記憶がよみがえってくる経験は、誰にでもあると思いますが、音楽を聴いて時代を懐かしく思い出し、それに連れて記憶もよみがえる。また楽器に触れることで麻痺している手を動かすことができたり、吹く力が自然とついてくるなどの効果も現れるのです。
このように音楽療法による効果は、ストレスの解消のみならず、認知症の改善や運動機能の向上、意欲の向上など身体・精神面の両方に及ぶと言われています。
当施設では、専用の音楽療法室を設置し、3名の音楽療法士がスタッフとともに、この音楽療法に積極的に取り組んでいます。
”音楽の力ってすごいと思いませんか”
園芸療法
園芸とは、土作りから、種まき、育成、収穫して食べる、或いは保存するというように季節を通じて一連の流れがあります。その流れに添った活動を通して作物、植物を育むことで、喜び、生きがい、達成感、きれい、懐かしい、おいしいなど五感に訴えるものが多く含まれています。
植物は人の心を癒したり、穏やかにしたり和ませる力もあります。外で太陽の日差しを浴びながら物を育てる環境にあると、水撒き、草取りなどの世話をするのに身体を動かすことで健康維持・回復をもたらし、自分の存在価値を見出し、活力と癒しの効果が現れてくると思われます。
収穫期になると作物の出来具合を話すことでコミュにケーションも生まれ雰囲気も和み人との交流も展開されるきっかけとなることもあります。
当施設では、小さな畑ですが、何点かの作物を作り出来栄えも中々のものであります。当施設で行っている園芸療法の実績を昨年”香川県”で開催された全国老人保健施設大会で発表しております。
”園芸の力ってすごいと思いませんか”
回想療法

子どものころの出来事を思い出して「懐かしいなあ」とあたたかい気持ちになることはありませんか?そのようなとき、大脳の中では「ドーパミン」と呼ばれる神経伝達物質が分泌されています。ドーパミンが分泌すると幸福感や意欲が高まったり、精神状態が安定するなど、脳が活性化することから、認知機能の改善につながります。
介護老人保健施設おおぞらで行う回想法「ほっかいどう学」は昔の街並みや人々の暮らしを伝える写真や映像を見たり、懐かしい音楽を聴いたりしながら利用者さんと語らう場で、毎月1、2回行っています。